米国でムーブメントになっている FIRE (セミリタイア、経済的自立) を実現する具体的手法についての本。『2.26ドルを5年で125万ドルに増やした具体的手段!』という魅力的な帯がデカデカと書かれている。 早期リタイアについて調べたことのある人だったらそれほど目新しいことは書かれていない。 まとめると著者の主張とは以下の3つである。

  1. 収入を上げる(本業以外の収入源を確立させること)
  2. 支出を減らす(項目の大きい固定費から減らそう)
  3. できる限り株式に投資する

中身は結構具体的に書かれているが、米国を中心とした内容なので日本ではそのまま流用できなさそうな部分もある。例えば不動産に関する項目だ。日本の不動産価格は東京のマンション以外は横ばいか減少傾向にある。(Fig. 1) 不動産購入はよほど入念にリサーチして慎重すぎるほどにならないといけない。

oretachi Fig. 1

また著者はリーマンショックが起きた2008年以降に株式投資をしているため、パフォーマンスはかなりいいものになっただろう。年率7%がさも確実であるかのように書かれている部分が多いためそれについては少し懐疑的に見たほうがよい。

本書全体を通して、お金に関する姿勢としてはとても納得し同意できる部分が多いのは事実である。セミリタイアとは必ずしも125万ドルの資産を達成して仕事を辞めるということではない。人によっては50万ドルでもリタイアできる人はいる。年齢によっても変わってくる。

自分にとって何が幸せなのか?それが満たされたとき、経済的自立を獲得したということかもしれない。

References

FIRE 最速で経済的自立を実現する方法
グラント・サバティエ (著), 岩本正明 (翻訳)
朝日新聞出版
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