「世界最強のエコノミストが教える お金を増やす一番知的なやり方」を読んだ

ファイナンス理論の基本を説明しつつ、賢明な投資家になるための道標となるような本である。

結論から言ってしまえば以下の三点に集約される。

• 分散せよ
• 支出を抑えよ
• 逆張りせよ

まず前提として、この本は投資のテクニカル的なことを伝えたりテンバガーの見つけ方などといったものの類ではない。 棚ぼた的にある程度のまとまったお金が入ったが、資産運用など分からずこれからどうしていけばいいのか、という人のための本である。 そのため過度にリスクの高いものについては本書には出てこない。だいたい年利で8%ほどを目標としている。

で、それを達成するためにどうすればいいかというと、先程の三点を肝に命じておけばいい。

ポートフォリオは適切に分散されていること、年利から得られる分以上の支出を使わないことが前二つ。

最後の逆張りについて、これは下がっているのを買ったり、上がっているのを売ったり、という意味の逆張りではない。 周りの声に耳を傾けてその反対を行きなさいという意味である。周りの声というのは経済アナリストだったり、電車のつり革広告だったり、である。 このような媒体にまで情報が行き渡っているようでは、もう株価に折り込み済みなので、そこを指しても勝てはしない。 なのでこういう情報とは逆のところに投資しなさい、ということである。

世界最強のエコノミストが教える お金を増やす一番知的なやり方 賢明なる投資家のためのパーソナル・ファイナンス読本

posted with amazlet at 19.09.09

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