「ゼロ — なにもない自分に小さなイチを足していく」を読んだ
ホリエモンを知らない人は日本にどれくらいいるんだろう。IT企業のライブドア、球団買収、ニッポン放送とメディアを騒がして著名になったと思えば、証券法違反で逮捕。日頃の物言いも相まってか、ホリエモンという人間を好んでない人も多数いたことだろう。
そんなホリエモンが刑務所で刑期を終えて出所し書いた本書、ゼロ。前半多くの紙面で赤裸々に自らの幼少時代を語っている。なるほど、ホリエモンという人格形成には家庭環境が大きく関係していたのか、ということがよく分かる。
後半は実にホリエモンらしい内容だ。
- 何もしないことはリスクである
- 挑戦に失敗はつきものだ
- 全てを失ったとしてもまたゼロからスタートできる
- 全力で仕事をする
- やりたいことは全部やれ
一言で言ってしまえばそこらへんの自己啓発本と大差ない内容だろう。だけどなぜかホリエモンが言うと説得力が増す。自分も頑張ろうかなと思える。それくらいよくできた本だ。逆に綺麗すぎる内容にも思える。最近のTwitterの発言などをみてるとほんとに同一人物だろうかと思えるほどだ。 まぁ人はそうそう変わらない。またもとのホリエモンに戻ってきただけだろう。でも実は根っこはかなりの努力家で負けず嫌いな合理主義者だ、とそんな発見があった本だと言える。
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LastMod 2016-01-18