Emacs に Rust の開発環境を整える
Rust の勉強を始めました。 Mac + Emacs に Rust の開発環境を整えたのでその備忘録です。
Rust のインストール
公式サイトに習い rustup ツールを使って Rust をインストールします。
rustup は Rust のバージョン管理と関連ツールの管理を行うことができるツールです。
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続けて rustfmt(フォーマッタ)と clippy(リンタ)をインストールします。
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これで Rust がインストールできました。Rust をバージョンアップする場合は、以下のようにします。
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Emacs のセットアップ
rust-analyzer をインストールします。
rust-analyzer は Rust のための LSP(Language Server Protocol) 実装です。
そのため LSP の構築がまだの場合は、先にそちらを終わらせます。
LSP のセットアップ方法は Go の環境を整えるときに作ったので、こちらの記事を参考にしてください。
では話しを戻して rust-analyzer のインストールです。
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続いて rustic-mode のインストールと設定をします。
Rust のモードは rust-mode が有名かもしれませんが rustic-mode は rust-mode を Fork したもので、より便利になっているためそちらを使います。
Emacs の設定ファイルに以下を書きます。パッケージ管理に straight.el を使っていますので適宜読み替えてください。
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これで設定完了です。もし cargo や rust-analyzer などが実行できないようでしたら PATH が通ってない可能性があるので適宜 PATH を設定します。
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使い方
helm などを使っている場合は M-x rustic まで打つと候補がいろいろ表示されるので、なんとなく見れば分かるかと思います。
よく使いそうなコマンドは以下ですかね。
cargo run>C-c C-c C-rcargo fmt>C-c C-c C-fcargo test>C-c C-c C-t
mini popup を表示させて一覧から選んで実行する場合は C-c C-p とすればよいです。
M-. で定義元にジャンプできます。M-, で戻ることができます。
余談
VSCode の場合
VSCode の場合は rust-analyzer という拡張機能を探してインストールすれば完了です。簡単ですね。
rust-analyzer バイナリは VSCode の管理ディレクトリにインストールされるようになっているようです。
なお Clippy を使う場合、拡張機能の設定で Rust-analyzer > Check: Command の項目をデフォルトの check から clippy に変えておくとよいです。
Author
LastMod 2023-02-18