この本、割と評判のいい本なのですが、個人的にはそこまでべた褒めするほどでもなかったです。 結局、オブジェクト指向でなぜつくるのかという問いに対する答えが明確でなかったように思います。

内容は軽くコンピュータの歴史に触れつつ、機械語、アセンブリ、高級言語という順番で説明し、構造化プログラミングの説明に入ります。そこで構造化プログラミングの問題点を上げつつオブジェクト指向ではどう解消されていくかという流れで進んでいきます。 中盤から後半にかけてはOOPでのメモリの扱いに触れたのち、OOPがもたらしたソフトウェアウェアのアイデアということでUMLだったり、アジャイルやXPといった開発手法の話しが中心となってきます。ここも正直オブジェクト指向関係なくないか?と思いながら読んでいました。

この本の対象読者は、オブジェクト指向言語を触ってみたけどクラスとかインスタンスとか結局よく分からん、みたいな感じの人が読むとちょうどいいのではと思いました。

平澤 章 (著)
日経BP
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