突然だが僕は今、彼女が欲しい。彼女が欲しいと思っている。好きな人となにげない会話をしたりどっか遊びにいったりしたい。でも僕はイケメンでもなければ社会的地位が高いわけでもない。そんな僕にどうやったら彼女ができるのだろう?

僕は理系人間だからまずお手本となる教科書が欲しいとおもってしまう。そんな話しを友人にしたら、この本を薦めてくれた。

この本、読み物としてとてもおもしろい。第一講が60ページほどあるのだがそこまでにいくつもいくつも**“理論”が出てくる。 例えば、「聞き上手」はモテるというけど、じゃあどっやったら聞き上手になれるんだよ!と思うことがよくある。本書にはきちんと解答が書いてある。それが“大変じゃない?理論”**だ。女性は愚痴を言いたい生き物だ。そこで愚痴を引き出す場所で、例えばバーなどで、「大変じゃない?」「意外と大変じゃない?」「頑張ってるね」の3つのキーワードを使って喋ってもらうテクニックを紹介している。

ここだけ書くとちまたの恋愛マニュアルとそれほど違わない気がするのに、なぜか本書は妙な納得感がある。それは著者の文体がそうさせているのだと思う。結局中身はありきたりの内容だけど、これのすごいところは**“その気にさせてくれる”**ことだと思う。とにかくなんでもかんでも「xxx理論」と称してこうしろあぁしろと言ってくる。こう書かれるとなんだかそれでいけそうな気がしてくるのだ。不思議なものだ。

とくに「最後に〜追記〜」の部分はちょっと感動した。

「実践しろ」

これがどれほど大変なのか分かってるよと共感してくれてるのだ。その上で素晴らしい世界が待ってるから一歩踏み出せと、前へ出ろと、こんなこと言われたらやるしかないという感じになる。 僕はこれが情報商材の本じゃなくてよかったと思うよ。

顔とか、運動神経とか、センスとか、才能とか、そういうので負けるのはいい。

それは、自分で選べるものじゃないから。

でも、

行動は、

行動することだけは、

決して、誰にも負けてはならない。

なぜなら、

それを「する」か「しない」かは、

自分で選べるのだから。