知り合いに勧められたので読んでみました。前作となる「金持ち父さん、貧乏父さん」も読んでいます。本書は前作に比べてより右側にいくための方法について具体的に述べられています。

右側というのは4つに分類されたクワドラントの右側ということです。 著者は生活するための主な収入源を E (employee), S (self-employed), B (business owner), I (investor) という4つの区分に分けて考えています。 そして左側を E, S 右側を B, I としています。

前作もそうですが、同じことを繰り返し何度も述べて「速く右側に行け!行け!」と煽っています。 左側の人間をラットレースをしているだけの人間、負け組などと考えているようです。

右側での稼ぎ方は「不動産」「ネットワークビジネス」「フランチャイズ権の購入」「株投資」などです。そして右側に行くためにはファイナンシャルリテラシー=お金に対する知識が必要不可欠であるとしています。書いてあることは正しいのですが、そう簡単に右側で生計をたてることはできません。なのに右側に行くことが唯一の正解であるかのように繰り返し述べられているのはちょっと疑問です。

最終章では7つのステップとして自分のお金の支出が資産なのか負債なのか分類させたり、周りの人がどういった方法で収支を得ているのか分類したりする具体的ステップが明示されています。

この本は為になる本であるとは思いますが、明晰な皆様にはぜひ批判的に読んで頂きたいと思います。この本の内容を鵜呑みにして脱サラとかしたら悲しい人生が待っているだけですのでよく考えてから行動して欲しいですね。