昨今スタートアップ界隈で EdTech が流行しています。そこで個人的に気になった海外の教育系スタートアップを選んでまとめてみました。

ck-12

Link: ck12

k-12とは幼稚園から始まり高校を卒業するまでの13年間の教育機関のことを指します。ck-12ではSTEM (Science, Technology, Engineering, Mathematics) を主軸にコンテンツを提供しています。コンテンツには教科書的なテキストに加えビデオ課題テストなどがあります。試しに"Arithmetic"と"Physics"を観てみました。課題テストは4択か2択問題になっていますね。ゲーミフィケーション的な要素はなく淡々と進みます。ビデオは解説に役立ちそうな映像などに声をあてている感じでした。決して黒板に解説をするというスタイルではなさそうです。 全体を通してみた感じ、じっくり一人で勉強するのが好きな生徒が使いそうだなという印象です。テキストはボリュームもあって良好ですしビデオは視覚でみて分かりやすい解説をしているコンテンツがあるからです。学校の先生たちが生徒に予習をさせてくる教材として使わせるのもありだと思いました。

KNEWTON

Link: KNEWTON

KNEWTONが提供するサービスは Adaptive Learning Platform (適応学習プラットフォーム) です。こちらのチュートリアルビデオが非常に分かりやすいです。

https://www.youtube.com/watch?v=LldxxVRj4FU

学習するという行為において一人一人に大きな個人差があるはずなのに現在の教育システムはみんなが同じ教材を使い同じ場所で同じ方法で学んでいる。KNEWTONは生徒の特徴に合わせた学習方法を提供することで問題を解決しようするサービスです。 個人にフォーカスした教育サービスは今後も増えるでしょうけど、システム側でどこまで出来るのか先生はどういった役割を果たすべきなのかなど大きな課題もありそうです。

dreambox

Link: dreambox

これは先ほどのKNEWTONの数学版と言ったところです。iPadを使うこととアニメーションがふんだんに使われているという点が違いますね。アニメーションを取り入れることでやる気やモチベーション維持などにも期待できそうです。数学が苦手な人を対象にしているような感じがしました。

duolingo

Link: duolingo

言語学習のアプリは本当にたくさんありますがそのほとんどが英語です。duolingoは多言語が学べるアプリです。クリアしていくとバッジがもらえる等のゲーミフィケーション要素はありますが、学習過程そのものはよくあるアプリと変わらないです。デザインは綺麗で全てに対して音声がついてるのはいいと思いました。

個人にフォーカスしたサービスが流行る

EdTech ブームでたくさんのサービスが生まれてますが、僕は個人にフォーカスしたサービスが伸びるんじゃないかと思っています。KNEWTONのように適応学習で生徒に最適な問題を解かせたり、生徒と先生をマッチングさせるといったような強い結びつきなど。 予備校で長い間講師としてやってきていろんな生徒を観てきました。指導方法も体系化されておらず手探りながらやって学んだことがあります。それは、楽しくなければ勉強しない!です。勉強というのはたいていはつらく苦しいものですが、問題を解いたときの達成感や自分にもできた!という喜びがないと絶対に長く続かないものです。個人に最適化された学習方法を提供できれば教育に革命が起こせるはずだと信じています。