どうやら本当にセンター試験がなくなるようなので思うことをつらつらと書いてみます。

とりあえずここを読んでどんな感じに改革するのかみてみました。

大学入試改革:「教育変える突破口に」 下村博文文科相に聞く

う〜ん、言ってる事はいいことなんだけど、どうもこれではうまくいかない気がします。

1次試験の学力試験では結果を得点ランク別に示し、東京大であれば、例えば1000点満点の850点以上なら全員OKとする。2次試験以降は面接や小論文で、リーダーシップや創造力、ボランティア活動力など、ペーパーテストで判断できない能力を判断して、最終的に合否を決めるようにしたい。 暗記中心のペーパーテストを2回もしないでも済むように考えたい。賛否両論あると思うが、学力だけの1点差で勝ったことにどんな意味があるのか。

暗記中心と言ってるけど、大学が実施する2次試験はレベルの高い所だとよく練られた良問が多く、ただ暗記して解けるようなものじゃないので十分に学力の証明になってるはず。それに本当に1点差で勝ち負けが決まってる層はそんなに多くなく、むしろある程度の幅をみてそのレンジにいれば合格なんていう風にしちゃうとそれこそ差がつかなくなってしまうんじゃないの?そうなった時に次に判断する材料が面接や小論文ってどうやって採点するんだろう?

本来、大学はその大学のカラーがあってしかるべきで、こんな学生に入学して欲しいっていう学生像を描くべきなんだけど、それを面接で見極めるなんて無理でしょ。画一された、面接を採点するルールなんてものを作っちゃうと大学のカラーが出ないし、かといってルールがないまま大学に任せちゃうと、面接で落ちちゃった学生はなんで落ちたのか示されないと納得できないと思うな。

質の面では教育機関として、大学が時代の変化にどう対応するか、危機意識を持ってもらわなければいけない。これまで大学には自分たちは研究機関で教育機関ではないという考えがあった。学生が勝手に頑張ってきた面もある。

すごく大切なこと言ってるんだけど、これは入試制度を変えたらよくなる問題じゃない。 確かに理系の研究室でひどいところなんか、教授は学生を下っ端使いにしててろくに指導もせずに放任してるとこもあるし、逆にきちっと学生を指導してる立派な先生もいる。 そもそも大学は学問をする所であるので、学生はきちっと勉学をしなきゃいけない、だけど日本の場合だと大学でいい成績を収めてもそれが評価されにくいのだ。それを改善するためには企業、学生、大学という三者の関係をうまくまわす必要がある。企業側は新卒採用して学生を育てるという点だけ注力せずに大学で優秀な成績を収めた人を採用する方向になるよう努力して欲しい、そうすると学生はいい成績を収めようとするし、となれば大学側も寝てたら単位が降ってくるようないい加減な授業をする先生は減るだろう。 難しいとは思うが大学にだけ負担を強いてもよくならないんじゃないかな。

とまぁ適当に書いてみたけど、どうなんでしょうね。2次試験まで廃止して変わりに面接しますってのは辞めた方がいいと思うな。てか色々書いてたらもう一回大学行きたくなってきた。